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作成日:2026.01.28

【無料テンプレート有】エンディングノート(終活ノート)の書き方-遺言との違いも解説

「エンディングノートを書きたいけれど、始め方がわからない」「無料で使えるテンプレートはないかな?」とお悩みではありませんか?

本記事では、エンディングノートの役割や書き方を、初心者にもわかりやすく解説します。また、エンディングノートを書く際には、簡単に始められるテンプレートがあると便利です。本記事では、無料テンプレートもご用意しているので、ぜひ活用してみてください。それでは、エンディングノートについて、早速チェックしてみましょう。

エンディングノート(終活ノート)とは?

エンディングノート(終活ノート)とは、自身の万が一に備え、大切な情報を書きとめておくノートのことです。資産情報や医療・介護の希望、ご家族へのメッセージなど、残された人に伝えたいことを自由に記します。

このように、自身の思いを伝えるだけでなく、残された家族の精神面や物理的な負担を減らすことも可能です。法的な効力はないものの、その分において、形式にとらわれず気軽に始められます。

遺言との違い

エンディングノートと遺言の主な違いは、「法的効力の有無」と「記載する内容」です。遺言は、民法で定められた形式で作成することで、法的な効力を持ちます。そのため、形式が厳格であり、内容も財産分与が中心です。

一方のエンディングノートは、あくまでも自身の思いや情報を伝えるためのものです。法的な効力はありません。その分、書く内容も形式も自由です。エンディングノートの方が、気軽に始められます。

終活に必要な準備

終活では、エンディングノート作り以外にも、やるべきことがあります。ここでは少し視野を広げて、終活全体で必要な準備について解説します。全体像を把握することで、エンディングノートに何を書くかがより明確になるでしょう。終活に必要な3つの準備は、以下の通りです。

1.モノの整理

必要なものと不要なものを仕分けする、いわゆる「生前整理」と呼ばれるものを行います。洋服などの身の回り品から、スマホ内の連絡先といったデジタルデータまで、幅広い内容が対象です。

また、一度にすべてのモノを整理する必要はありません。「これは大切に使ってほしい」「これは処分してよい」と考えながら、少しずつ整理を進めましょう。

2.お金の整理

預貯金をはじめ、保険や不動産・ローンなど、自身の資産と負債をエンディングノートに書き出します。「どの銀行にいくら預けているか」「どのような保険に入っているか」を一覧にすることで、財産状況をトータルで把握できます。

お金の情報は、相続の準備にも欠かせないため、残された家族が手続きで困らないよう、エンディングノートに正確に記載しておきましょう。

3.心の整理と情報共有

人生を振り返り、自分の価値観や今後の生き方について整理します。「どんな最期を迎えたいか」「家族にどう生きてほしいか」といった思いを明確にすれば、医療や葬儀などの希望も自然と見えてきます。

また、大切にしている人間関係や、家族に伝えたい情報を整理することも重要です。心の整理ができると、エンディングノートに何を書くべきかが明確になります。

エンディングノートを作るメリット

人生の最期について考えるのは、残された家族への配慮だけでなく、自分自身の人生を充実させることにもつながります。ここでは、エンディングノートを作る主なメリットについて見ていきましょう。

残された家族の負担を軽減できる

エンディングノートがあれば、もしもの時に家族は、葬儀や相続などの手続きや判断をスムーズに進められます。連絡先リストや資産情報、各種の契約内容が一目でわかるため、家族の迷いを減らせるでしょう。

また、故人の意向が記されていることで、家族間の意見対立といった無用なトラブルを防ぐ効果も期待できます。

将来を見つめ直すきっかけになる

終活には、これからの生き方を見つめ直す「ポジティブ」な側面があります。たとえば、エンディングノートを作成する過程で、本当に大切にしたいことや、やり残していることが見えてくるケースも多いでしょう。

人生の棚卸しをすることで、残りの時間を「より意味のあるものにしたい」という気持ちも生まれやすく、今後の生活を充実させるきっかけにもなります。

自分の思いを明確に伝えられる

エンディングノートがあることで、介護の希望・葬儀の形式、大切な人への感謝の気持ちなど、普段は口に出しにくい思いを書き記せるでしょう。面と向かうと伝えにくい感謝の気持ちも、文章にすることで素直に表現しやすくなります。

介護や葬儀などの意向も、しっかりと家族に伝えられるため、後悔のない人生の締めにもつながるでしょう。

【無料テンプレート】エンディングノートの始め方と選び方

エンディングノートを始める方法として、主に3つの内容があげられます。それぞれの特徴を知り、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。

市販のノートに手書きする

普通のノートや日記帳などを使い、手書きで作成する方法です。自分の好みに合ったノートを選べて、思いのままに書き進められるのが魅力だといえます。文字の大きさや色を変えたり、写真を貼ったりと、オリジナリティあふれるノートに仕上げることも可能です。

しかし、書き直しや修正が大変で、誤りがあった場合に見た目が悪くなる可能性もあります。また、どの項目から書き始めればよいか迷いやすく、重要な項目を書き忘れるリスクもあります。

パソコン(Word・Excelなど)で自作する

WordやExcelなどのソフトを使用し、一からオリジナルのエンディングノートを作成する方法です。完全オリジナル版を作成でき、修正や追加も簡単に行えます。データで保存できるため、家族との共有もしやすいでしょう。

しかし、必要な項目をゼロから考える必要があり、レイアウトの調整なども含めて手間や時間がかかる傾向にあります。パソコン操作に不慣れな場合、難易度が高い方法だといえます。

無料のテンプレートを活用する(おすすめ)

あらかじめ用意された無料テンプレートを使用する方法で、最もおすすめです。エンディングノートに必要な項目が揃っており、ダウンロードしてすぐに書き始められます。また、パソコンでの入力と手書きの両方に対応できるケースも多く、使い勝手もよいでしょう。テンプレートなので、デザインの自由度は限られます。しかし、手軽に始められて修正も簡単なため、初めてエンディングノートを作成する方に最適です。

▼【無料】テンプレートをダウンロードする(Googleドキュメント/Word)
無料テンプレートは以下のリンクよりダウンロードいただけます。画面を開いて頂いたのち、画面左上の[ファイル]→[ダウンロード]からお好きなダウンロード形式をお選びください。

■Googleドキュメント・Word形式でダウンロード
パソコンでの編集や、内容をカスタマイズしたい方に便利です。

ここからダウンロード

それでは次の章で、エンディングノートの具体的な書き方について解説します。ダウンロードしたテンプレートを使いながら、一緒に進めていきましょう。

押さえておきたい!エンディングノートの主要項目と書き方

ここからは、エンディングノートに欠かせない5つの項目について、どのような内容を書けばよいかを解説します。またエンディングノートは、一度に完成させようとせず、自身の状況に合わせて少しずつ進めることがポイントです。無理なく続けるために、自分のペースですすめていきましょう。

自分自身について

まずは、氏名や住所など、自身の基本情報から書き始めます。趣味・挑戦したいことなども記載すれば、人生を振り返るきっかけにもなります。また、学歴や職歴、人生の転機となった出来事を整理することで、自分の歩んできた道のりが物語として残ります。

さらに、友人との関係性も記録すれば、家族が必要に応じて相手に連絡を取ってくれるでしょう。ほかにも、かかりつけの病院や服薬を書くことで、緊急時に家族が医療関係者に情報を伝えられます。

医療・介護について

もしもに備え、医療や介護に関する「自身の希望」を明記する項目です。テンプレートでは、病気の告知についての希望、最期を迎えたい場所、臓器提供の意思などについて記入できるようになっています。

また、介護をお願いしたい相手や場所、費用負担の考え方も記載するとよいでしょう。これらの希望を明記しておくことで、家族が重要な判断を迫られた際に、あなたの意思に沿った対応ができるようになります。

葬儀について

人生の最期について、自分らしく締めるための希望を伝える項目です。葬儀の形式(一般葬・家族葬・一日葬など)や遺影写真の希望、喪主を誰にお願いしたいかなど、具体的な希望を記載しましょう。

また、万が一の時に連絡してほしい方と、後日挨拶状を送ってほしい方の連絡先を記載することも大切です。家族があなたの人間関係を把握し、適切な対応ができるようになります。

財産について

家族が相続手続きをスムーズに進めるために、必要な項目です。遺言書で財産の分割方法を指定しても、財産の場所が不明であれば、手続きが進められません。そのため、エンディングノートには金融資産の種類をはじめ、保管場所などを記載しましょう。

同様に、各種ローンや税金などの負債についても、借入先や残高を記録しておきます。これらの情報を整理しておくことで、相続手続きにかかる家族の負担を軽減できます。

大切な人へのメッセージ

家族や友人に対し、感謝の気持ちや思いを書き残すページです。ここに記す内容は、残された家族にとって思い出となるだけでなく、自分がこれからの人生を歩んでいく際の道しるべにもなります。大切にしている価値観や生き方、家族への願いなどを含めることで、迷った時や困難に直面した時の支えとなるでしょう。

配偶者・子ども・孫・きょうだいなどに伝えたい特別な言葉があれば、ぜひメッセージを書き残してみてください。

エンディングノート作成時の3つのポイント

ここでは、エンディングノートの作成や活用において、重要な考え方を紹介します。押さえておきたい3つのポイントは、以下の通りです。

完璧を求めず、少しずつ書き進める

エンディングノートは、一度にすべてを完成させる必要はありません。書きやすい項目から始めて、少しずつ充実させるのがコツです。「今日は基本情報だけ」「今週は医療について考える」といった具合に、無理のないペースで進めましょう。

空欄があっても気にする必要はなく、思い出した時や気持ちに余裕がある時に追記すれば十分です。重要なのは完璧を目指すのではなく、書き始めることです。

定期的に見直し・更新する

人生の状況や考え方は時間とともに変化するため、年に1回程度は、内容を見直すとよいでしょう。とくに、財産状況や連絡先、医療に関する希望は変化が多い項目です。誕生日や年末年始など、決まった時期に見直す習慣をつけると、忘れずに更新できます。

引っ越しや病気など、大きなライフイベントがあった際にも、関連項目を必要に応じて修正しましょう。古い情報のままだと、家族を混乱させる可能性もあるため、定期的な見直しが欠かせません。

家族と内容を共有する

エンディングノートの存在や保管場所を、信頼できる家族に伝えておくことが大切です。内容についても、可能な範囲で伝えておけば、いざという時に家族が迷わずに済みます。

とくに医療や介護に関する希望、葬儀への考えなどは、元気なうちに共有しておくと安心です。ただし、プライベートな内容や家族に知られたくない情報もあるため、どこまで共有するかは慎重に判断しましょう。完全にオープンにする必要はなく、必要最小限の情報を伝えるだけでも十分です。

エンディングノートのおすすめ保管場所

エンディングノートは、作成後の保管方法にも配慮する必要があります。いざという時に家族がすぐに見つけられ、かつ安全に保管できる場所を選ぶことが大切です。おすすめの保管場所は、以下の通りです。

自分の机の引き出し

自分の机の引き出しは、日常的に管理できます。ただし、別の書類や物と紛れてしまわないよう、専用のファイルに入れたり、わかりやすい場所に置いたりする工夫が必要です。

一方で、火災や災害時には中身ごと失われる可能性があります。このようなデメリットもありますが、身近で管理しやすい場所であることは確かです。そのため、家族に保管場所を伝えておき、いざという時に見つけやすくすることが大切です。

自宅の金庫

自宅の金庫は、火災や災害から大切な書類を守れる「安全性の高い保管方法」です。ただし、金庫の開け方やパスワードをはじめ、鍵の保管場所も家族に伝えておく必要があります。

銀行の貸金庫という方法もあるものの、年間利用料がかかり、契約者が亡くなった場合には一時的に凍結されてしまいます。そのため、緊急時のアクセスを考えると、自宅の金庫の方がおすすめです。

信頼できる家族のもと

配偶者や成人した子どもなど、信頼できる家族に預けるのもよいでしょう。いざという時にも、すぐアクセスできます。また、エンディングノートの存在を忘れられる心配もありません。

ただし、預ける相手に管理の負担をかけることになるため、事前に了承を得ることが大切です。家族の生活環境が変わった際には、保管場所を再確認する必要もあります。

分散して保管する

リスク分散を考慮して、原本とコピーを別で保管する方法もおすすめです。たとえば原本は自宅の机の引き出しに、コピーは家族のもとに預けるといった具合です。被災や紛失があっても、別の場所で確認できる安心感があります。

ただし、内容を修正したり加筆したりする場合には、すべての内容を変更する必要があります。

保管で避けるべき場所

エンディングノートの保管で、適さない場所もあります。たとえばパソコンのみの保管は、パソコンが故障した際にアクセスできない可能性があります。

また誰も知らない「隠し場所」での保管は、万が一の際に家族が見つけられません。ほかにも、湿気の多い場所や直射日光の当たる場所は、紙が劣化し内容が読めなくなることがあります。

エンディングノートに関するよくある質問

エンディングノートを書く際に、疑問が浮かぶこともあるでしょう。ここでは、エンディングノートに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

法的な効力はありますか?

エンディングノートに、法的な効力はありません。そのため、形式に縛られることなく、ノートやパソコンなどを使い自由な形で作成できるのが魅力です。ただし、財産の相続といった法的な手続きが必要な内容は、別途、正式な遺言書を作成するのもよいでしょう。

何歳から書き始めればよいですか?

エンディングノートを書き始める年齢に、決まりはありません。20代で簡単に始める人もいれば、60代で本格的に取り組む人もいます。結婚や出産といった人生の節目や、病気やケガをきっかけとしたり、老後の準備を意識した時だったり。タイミングはさまざまです。思い立った時が、始めどきだといえます。

書いたことを家族に話すべきですか?

すべての内容を、詳細に話す必要はありません。しかし、エンディングノートを書いたことと、保管場所は家族に伝えておくとよいでしょう。伝えておかなければ、いざという時に見つけてもらえない可能性があります。また、延命治療や葬儀の形式といった重要な希望については、事前に話し合うことをおすすめします。

エンディングノートで安心の人生設計を

エンディングノートがあると、もしもの時に家族の負担を軽くできるでしょう。自身の人生を見つめ直し、これからをより豊かに生きるためにも役立ちます。

とはいえ、エンディングノートの作成を難しく考える必要はありません。まずは書けるところから、自身のペースで始めてみましょう。 本記事を参考にしながら、あなただけのエンディングノート作りを始めてみてください。

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