• アンケート調査

2025.04.22

【2025年版】シニア層の防災意識実態調査レポート

本レポートでは、50代以上のシニア層を対象とした防災意識に関するアンケート調査結果を分析しました。災害への備えや、被災経験、情報収集手段、防災用品の準備状況など、多角的な視点からシニア世代の防災への意識と行動の実態が明らかになりました。

【2025年版】シニア層の防災意識実態調査レポート
  • 約8割が普段から災害を意識
  • 備えは"最低限レベル"に留まる傾向
  • 災害時の情報源は「テレビ」が最も多い

地震や台風、豪雨などの災害に対して、普段からどの程度意識していますか(有効回答者数:481名)

地震や台風、豪雨などの災害に対して、普段からどの程度意識していますか(有効回答者数:481名)

シニア層の災害意識は極めて高く、「やや意識している」(56.1%)と「非常に意識している」(22.9%)を合わせると79%に達します。一方、「あまり意識していない」(20.0%)層も一定数存在する反面、「全く意識していない」は1.0%とごく少数です。

この結果からは、近年の大規模災害の頻発や報道の影響もあり、災害リスクに対する認知が広く浸透していることが窺えます。特に注目すべきは、「非常に意識している」層が約4人に1人の割合で存在する点で、災害への危機感が日常的に意識されている実態が見えてきます。この高い意識を実際の備えにどう繋げるかが、今後の重要な課題となるでしょう。

 

過去に災害による被害を受けた経験がありますか(有効回答者数:481名)

過去に災害による被害を受けた経験がありますか(有効回答者数:481名)

回答者の35.1%が災害による被害を経験しており、「ない」(64.9%)が多数を占めるものの、3人に1人以上が何らかの被災体験を持っていることは特筆すべき点です。この高い被災率は、日本全体が災害リスクの高い国であることを如実に物語っています。

また、この数字は年齢層が高いシニアならではの結果とも考えられ、長い人生の中で災害に遭遇する確率の高さを示しています。被災経験者の割合が3分の1を超えるという事実は、防災対策の必要性を裏付ける重要な指標であり、「自分は大丈夫」という根拠のない安心感を排除する強いメッセージとなります。この実体験に基づいた知見を、防災啓発に活かすことも検討すべきでしょう。

 

過去の災害時に、備えが足りなくて困ったものは何ですか(複数回答可)(有効回答者数:169名)

過去の災害時に、備えが足りなくて困ったものは何ですか(複数回答可)(有効回答者数:169名)

被災時に最も困ったのは「飲料水」(45.6%)で、命をつなぐ最も基本的な資源が不足していた実態が明らかになりました。次いで「食料」(29.0%)、「照明(懐中電灯、ランタンなど)」(27.8%)と続き、生命維持と安全確保に関わる基本的アイテムへのニーズが高いことが分かります。これらの結果から、災害時にはまず「飲む」「食べる」「見る」という基本的な機能の維持が最優先課題であることが浮き彫りになっています。

また、これらの項目は比較的準備が容易なものでありながら不足していたという事実は、事前の備えの重要性を改めて示唆しています。被災経験からの教訓として、基本的な生活必需品の備蓄が災害対策の出発点であることを再認識する必要があります。

本レポートは現在一部のみを公開しております。
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調査概要

調査対象 「コスモラボ」のアンケートモニター
調査地域 全国
調査方法 ネットリサーチ
調査時期 2025年3月12日
回答者数 481
調査会社 コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 )