- アンケート調査
2025.09.18
【無料配布】シニア層の「困りごと」実態調査レポート 2025年
本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、老後の不安や日常生活の困りごと、健康・経済・介護・家族関係・住まいなど幅広い課題について意識と実態調査を実施しました。シニア世代が直面する生活課題の全体像が明らかになりました。

- 圧倒的な健康と介護への不安
- 深刻なデジタル格差の現実
- 生活を脅かす経済的不安
老後の生活において、不安・悩みを感じることを教えてください(複数回答可)(有効回答者数:441名)
「健康面」(83.7%)が圧倒的多数を占め、「介護・終活」(54.2%)や、「経済面」(45.4%)、「生活面・日常動作」(43.5%)が続きます。「住まい」(14.7%)や、「家族関係」(14.5%)、「社会とのつながり」(11.8%)は相対的に低い水準です。健康への不安が8割を超える結果は、シニア世代にとって身体機能の維持が他の全ての生活要素の前提条件となっていることを示しています。
介護・終活への関心も過半数に達しており、自立生活の継続と尊厳ある最期への備えが重要な課題となっています。経済面と日常動作の不安も4割を超えており、生活の基盤となる要素への懸念が幅広く存在していることが分かります。住まいや家族関係、社会参加への不安が相対的に低いのは、これらが健康や経済の基盤が整って初めて顕在化する課題であることを示唆しています。
日常生活で困っていることを教えてください(複数回答可)(有効回答者数:441名)
「デジタル機器やインターネットの利用の難しさ」(59.9%)が突出して高く、「家事の負担(掃除・洗濯・料理など)」(23.8%)や、「移動や交通手段の不便さ」(22.4%)、「病院や役所などの手続きの大変さ」(18.8%)が続きます。デジタル格差が6割近くのシニアに影響している現実は深刻で、現代社会の情報化やサービスのデジタル化が進む中で、シニア世代が取り残される危険性を示しています。
家事負担や移動の不便さは身体機能の低下と直結する課題であり、日常生活の自立度に大きく影響します。行政手続きの複雑さも2割近くが困りごととして挙げており、社会制度とシニア世代のニーズとの間にギャップが存在することが明らかです。これらの結果は、シニア世代の生活の質向上には、デジタル支援や、身体的サポート、手続き簡素化の包括的なアプローチが必要であることを示しています。
健康面で不安・悩みを感じていることを教えてください(複数回答可)(有効回答者数:441名)
「体力や筋力の低下」(63.9%)が最多で、「視力や聴力の衰え」(42.6%)、「関節や腰などの痛み」(39.9%)、「記憶力や認知機能の低下」(39.7%)が4割前後で続きます。基礎的な身体機能である体力・筋力の低下を6割以上が実感している結果は、加齢に伴う身体的変化がシニア世代の生活に深刻な影響を与えていることを示しています。感覚器の衰えや運動器の痛み、認知機能の低下も約4割が経験しており、多方面にわたる身体機能の変化が同時進行していることが分かります。
これらの健康課題は相互に関連し合っており、一つの問題が他の問題を悪化させる連鎖的な影響を与える可能性があります。この結果は、シニア世代の健康支援において、個別の症状への対処療法ではなく、総合的な機能維持・向上のアプローチが重要であることを示唆しています。
調査項目
- 老後の生活において感じる不安や悩み
- 日常生活での困りごと
- 健康面で感じる不安や悩み
- 社会や人との繋がりで感じる不安や悩み
- 経済面・介護・終活・家族関係・住まいに関する不安
- 健康や暮らしをより良くするために、意識していること
調査対象 | 「コスモラボ」のアンケートモニター |
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調査地域 | 全国 |
調査方法 | ネットリサーチ |
調査時期 | 2025年8月20日 |
回答者数 | 441 |
調査会社 | コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 ) |