- アンケート調査
2026.05.29
【2025年版】シニア層の姿勢(猫背・円背)に関する実態調査レポート
本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、「円背」という言葉の認知、自身の姿勢評価、姿勢悪化の原因、体や気持ちへの影響、日常生活での不便、そして姿勢改善への取り組み意向について調査しました。加齢に伴う姿勢の変化が、見た目だけでなく生活機能や将来不安にどのようにつながっているのかが明らかになりました。
- 円背の認知はまだ十分に広がっていない
- 姿勢不安の背景には筋力低下と運動不足
- 改善意欲は高く、実践支援への余地が大きい
「円背(えんぱい)」とは、加齢により背中が丸くなる姿勢のことを指します。あなたは「円背」という言葉を知っていましたか?(有効回答者数:958名)

「知らなかった」(73.2%)が大半を占め、「知っていた」(17.1%)、「聞いたことはあるがよくわからない」(9.7%)が続きました。姿勢の変化そのものは身近でも、「円背」という言葉として理解している人はまだ限られています。
この結果は、姿勢悪化が起きていても、それをリスクとして自覚する前段階にいる人が多いことを示しています。啓発の入り口としては、専門用語の説明から始めるよりも、見た目や動作の変化と結びつけて伝えるほうが受け入れられやすいと考えられます。
あなたは自分の姿勢についてどう思いますか?(有効回答者数:958名)

「あまり良くないと思う」(31.2%)が最多で、「まあまあ良い方だと思う」(26.0%)、「悪い方だと思う」(16.6%)が続きました。良い評価と悪い評価が混在するものの、全体としては姿勢に不安を感じる人が優勢です。
姿勢は極端に悪いとまでは思っていなくても、“何となく良くない”という曖昧な不安を抱える層が厚い点が特徴です。こうした層には、危機感を強く訴えるよりも、日常の違和感を言語化して行動につなげる情報設計が有効と考えられます。
あなたが姿勢が良いと感じる理由は何ですか?(複数選択可)(有効回答者数:351名)

姿勢が良いと感じる理由では「姿勢を意識する習慣がある」(74.1%)が突出し、「こまめにストレッチや運動をしている」(38.2%)、「普段から座り方・立ち方に気をつけている」(31.1%)が続きました。良い姿勢の実感は、日々の意識と小さな習慣の積み重ねに支えられています。
姿勢の良さは体質や若さではなく、意識的な行動の結果として捉えられていることが分かります。つまり改善施策でも、特別な手段より“日常で続けられる習慣”をどう持てるかが鍵になると考えられます。
あなたが姿勢が良いと感じる理由は何ですか?(有効回答者数:351名)

最も大きな理由として選ばれたのは「姿勢を意識する習慣がある」(35.9%)で、「仕事や運動の中で姿勢を意識してきた」(17.1%)、「普段から座り方・立ち方に気をつけている」(14.8%)が続きました。複数回答設問と同様、姿勢の良さは日々の自覚的行動と結びついています。
この単一回答では、数ある要素の中でも“意識する習慣”が中核にあることがより鮮明になりました。姿勢改善の訴求では、正しい知識を伝えるだけでなく、毎日の中で姿勢を思い出す仕掛けや続けやすいきっかけ作りが重要と考えられます。
その原因として思い当たるものはありますか?(複数選択可)(有効回答者数:607名)

原因としては「筋力低下(体幹・背筋・臀部など)」(66.9%)が最も高く、「運動不足」(48.3%)、「加齢によるものだと感じる」(45.3%)、「長時間同じ姿勢でいる生活習慣」(41.0%)が続きました。姿勢の悪化は、加齢そのものよりも身体機能や生活習慣の変化とセットで理解されています。
この結果は、姿勢の問題が『年だから仕方ない』だけで終わっていないことを示しています。筋力や活動量の低下が原因として強く認識されているからこそ、運動、体幹ケア、長時間同姿勢の見直しといった実践提案に納得感が生まれやすいと考えられます。
調査概要
| 調査対象 | コスモラボのアンケートモニター |
|---|---|
| 調査地域 | 全国 |
| 調査方法 | ネットリサーチ |
| 調査時期 | 2025年12月実施 |
| 回答者数 | 958名 |
| 調査会社 | コスモラボ ( コスモヘルス株式会社 ) |
| 総評 | 本調査から、シニア層にとって姿勢の悩みは見た目だけの問題ではなく、身体機能、自信、日常生活のしづらさまで広く関わるテーマであることが分かりました。にもかかわらず、「円背」という言葉を知らない人は73.2%に達しており、問題そのものは感じていても、名称やリスクとして十分に認識されていない状況が見られます。 自分の姿勢評価では悪い寄りの回答が優勢で、原因としては「筋力低下(体幹・背筋・臀部など)」(66.9%)、「運動不足」(48.3%)、「加齢によるものだと感じる」(45.3%)が上位でした。姿勢悪化は単なる老化現象ではなく、体を支える力や日々の活動量低下の結果として理解されていることがうかがえます。 また、悪影響として「腰痛」(58.0%)や「肩こり」(45.5%)が高いだけでなく、「姿勢の悪さが気になって自信が持てない」(38.4%)も上位に入りました。生活面でも、階段の上り下りや起き上がりなどの動作に加え、服の見え方や写真映りといった見た目上の違和感まで波及しており、姿勢問題は身体と心理の両面に及ぶことが分かります。 一方で、改善意欲は非常に高く、「今後取り組んでみたい」と考える人は80.7%に達しました。それでも、現在の対策では「ストレッチ(胸・肩・背中など)」(49.1%)が中心で、「特に何もしていない」(29.6%)も少なくありません。意欲と実践の間にはギャップがあり、取り組みやすい入口設計が求められています。 総じて、姿勢(猫背・円背)テーマでは、危機感だけを伝えるよりも、『なぜ起こるのか』『どんな悪影響があるのか』『今日から何をすればよいか』を段階的に示すことが重要です。筋力、習慣、見た目、介護予防までつながるテーマとして整理し、すぐ実践できる行動提案をセットで提示することが、シニア層の理解と行動変容につながると考えられます。 |